東京都の第6波の感染拡大は検査人数を20%増加すれば阻止できる

オミクロン株による第6波の感染拡大が続き,東京都の新規陽性者数は第5波の2倍を超えるに至りました.日毎陽性者の増加率はまだ前週の2倍以上もあるので,果たしていつ最大値をとり感染拡大から縮小に転換できるのかが最大の関心事でしょう.そこで(S)IR理論モデルに基づいて,オミクロン株による感染率の増加特性と実効再生産数の推移を明らかにしました.その結果,オミクロン株による感染率の増加は高々2.5倍程度であることが分かりました.また実効再生産数は1.2以下に漸減してきており,1月20日現在の検査人数を20%増加するか,あるいは人流抑制,三蜜回避などにより感染率を20%低下させれば感染拡大から縮小傾向に転換できることを明らかにしました.現在検査キットの不足が危ぶまれていますが,24時間生産中とのことであり,恐らく供給不足は解消され,1月末までには感染拡大から縮小へと転換されると思われます.

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