新型コロナ感染症の第5波の感染拡大の主原因は何か? 第2部:IR理論による詳しい分析結果

東京都における新型コロナ感染症の第5波の感染拡大の主原因をIR理論に基づいて8月20日時点で解析し,オリンピック開催日に合わせた4連休と閉会日に合わせた2連休における新型コロナの検査数が半減したことが主原因であることを明らかにしました.そしてもし4連休と2連休においても平日並みの検査数が維持されていれば,日毎陽性者は4連休前の1400人レベルに維持されていることを示しました.また感染率は変異種デルタ株により高くなっていますが,ワクチン接種による高齢者層の感染率の減少と若年増の感染率増加が相殺し,しかも緊急事態宣言による人流抑制政策による感染率低減効果は8月20日時点ではほとんど見られずほぼ一定に維持されていることが分かりました.今後はワクチン接種を進めるとともに,連休においても平日並みの検査・隔離率を維持できるような保健所・医療機関の検査・隔離体制を民間の検査業者の協力を得て確立することが感染拡大をふせぐための重要な課題であると考えます.

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